人材関連コラム
入社してくれるものの、なかなか定着しない…
そもそも応募まで至る人が少ない…
人材採用や育成については、企業ごとに様々なお悩みがあり、それに対して様々な打ち手を考え、実施していることでしょう。今回は、人材関連の問題解決策として最近増えてきた「面接前の職場見学」のメリットについてご紹介させていただきます。
「どうせ面接で会社に来るのだから、わざわざ事前に見なくてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、実は、面接前に職場の下見に行く求職者は多いのです。株式会社ツナグ・ソリューションズの調査では、面接前に下見に行く求職者はなんと5割!また、この調査の結果を見ると、職場の雰囲気を主に見ているという求職者が多いようです。
実際、現場でも
「雰囲気が合わないと思ったので……」
「思っていた感じと違ったので……」
と、辞職・内定辞退をする方はいらっしゃいませんか?
事前見学はこのようなミスマッチが起きる可能性を低くしてくれます。とりあえず採用できればいいや、という気持ちでは定着してもらうことが難しいでしょう。採用前に辞退をしていただくことと採用して、保険等の入社手続きをしてから早期で辞職されること。どちらの方が痛手を負うか、よく考えてみましょう。
求人広告の文面だけでは、応募するところまで決意できない…
実際に現場を見てから応募したい…
そう思う人は、以前に「入ってみたら求人広告に書いてあった雰囲気と違う、こんなはずじゃなかった」という経験をしたことがある人が多いようです。そのため、文字だけの情報だと不信感を抱きがち。そんな方に対して「見学だけでもOK」の一文は効果的。
実際、面接前に環境を見ることができるのはもちろん、そのオープンな社風も魅力的だと感じるようです。また、職場訪問は面接本番よりも、面接官・求職者ともにリラックスして話すことが可能です。お互いの人となりを知りやすくなるかもしれません。実際に働く風景を見てその場で質問をするなど、面接で改まって聞くよりも仕事に対する理解が深まるでしょう。
早く採用したいから、わざわざ職場見学させたくないなあ。と思うこともあるかもしれません。そんなときは、面接の前後に少しだけ社内の雰囲気を見てもらったりするのもいいかもしれません。
また、募集する職種の社員が常に外に出ている状態などなかなか仕事風景を実際に見せることができない、という場合は、原稿の写真や動画で見せることもおすすめ。その際はもちろん、建物の外観などでなく実際働くスタッフや、仕事風景の一コマなどを撮影しましょう。
いかがでしたか?業種や職種によっては難しいかもしれませんが、じわじわと広まりつつある「職場見学」。気軽に来ていただきやすくなる文言ですが、見学の時点ではあくまで「応募していない段階」です。「いつから働けるか」など強引に応募へと誘わないように注意しましょう。