人材関連コラム
2022年12月20日
目次
テレビCMやWeb広告でよく見かける、求人情報専門の検索エンジンIndeed(インディード)。Indeedは知名度が高く利用者も多くいますが、ただ求人情報を掲載しているだけでは思ったような効果は得られません。効果を高めたいなら、Indeedの特性を理解したうえでの運用が必要です。
運用は自社で行うこと(自社運用)も、代理店に委託すること(代理店運用)もできます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社のリソースや求人の状況なども考慮して、適切な方法を選択することが重要です。
このコラムでは、Indeedの基礎知識と運用の基本に加え、自社運用と代理店運用のメリット・デメリットについて解説します。
はじめに、Indeedを利用するにあたって知っておきたい基本情報を紹介します。
Indeedを利用する際にまず知っておきたいのが、Indeedは従来型の求人媒体ではなく、求人情報に特化した検索エンジンだという点です。
従来型の求人媒体では、求人を行う企業が求人媒体へ広告を掲載し、求職者は求人媒体内で求人情報を検索・閲覧します。そのため、企業がより多くの求職者に求人情報を見てもらうには、複数の求人媒体へ広告を掲載しなければなりません。求職者側も、求める求人情報に出合うまで、複数の求人媒体を横断して検索する必要があります。
一方、Indeedは求人情報に特化した検索エンジンのため、求職者はIndeedで検索するだけでインターネット上の求人情報を閲覧できます。職種や会社名などのキーワードと勤務地の2項目を入力するだけで求人検索を行えるのは、非常に簡便だといえるでしょう。その利便性の良さから、Indeedは圧倒的なアクセス数を持っています。Indeedへ求人情報を掲載すれば、それだけで多くの求職者に求人情報を届けられます。
また、Indeedは無料での求人情報掲載が可能であり、費用対効果に優れているのも特徴です。自社の予算状況や求人状況に合わせて、求人情報を細分化して複数掲載したり、有料掲載を選択したりと、利用の自由度も高くなっています。
インターネットでの求人を考えるなら、まず検討すべきサイトの一つがIndeedといえるでしょう。
Indeedへの掲載方法は3種類に分かれます。方法によって費用の有無や広告の表示のされ方が異なるため、それぞれの特徴を知り、自社に合った方法を選択しましょう。
Indeedの公式サイトでアカウントを作成し、指定のフォーマットへ求人情報を入力して投稿する方法です。
求人情報の入力が完了すると、その内容はIndeedによって最短1時間、最長72時間で審査が行われ、審査を通過したら求人情報が掲載されます。アカウント登録や求人情報の掲載は無料で行えるため、気軽に登録できるのが特徴です。
Indeedの検索エンジンが収集した求人情報が、自動で掲載される方法です。自社運営の求人募集サイトがある場合、Indeedに求人情報を投稿しなくても、自社サイトに掲載された求人情報がIndeedに掲載されます。
Indeedへの直接投稿では画一的な求人情報ページになってしまい、他社との差を出すのが簡単ではありません。その点、自社サイトに誘導すれば、求職者により訴求力の高い求人ページを見てもらうことができます。
ただし、クローリングによる掲載では、Indeedが提示する掲載条件を満たさなければならない点に注意しましょう。Indeedに対応したATS(採用管理システム)を使用して自社採用サイトを作成すれば、この問題は解決されるため、採用活動をより効率的にできます。
有料オプションであるスポンサー求人を利用すると、求人情報が目立つ位置に掲載されるようになったり、検索結果に自社ロゴが掲載されるようになったりします。それにより、求職者に対して強くアピールすることが可能です。
Indeedのスポンサー求人は、求人情報がクリック・閲覧された場合にのみ費用が発生する「クリック課金方式」をとっているため、費用負担を抑えられます。
クリック単価は入札方式で決定され、クリック単価を上げると検索結果に出やすくなります。他社のクリック単価がどれくらいなのかを精査して、最適なクリック単価を設定する必要があるなど、スポンサー求人では広告運用の知識が必要です。
Indeedは無料で求人情報を掲載できますが、ただ求人情報を載せているだけでは思ったような効果は得られません。求める効果を得るためには、まずIndeedの運用の基本を知っておきましょう。
Indeedで成果を上げるには、求人情報の表示回数、クリック率、応募率をそれぞれ高める必要があります。
まず、求人情報の表示回数を増やすには検索結果に表示されやすくする、つまり掲載順位を可能な限り上位にする必要があります。Indeedでの掲載順位は独自のアルゴリズムで決定され、その内容を正確には把握できません。
アルゴリズムを予測して掲載順位が上がるよう試行錯誤する手もありますが、簡単に掲載順位を上げたい場合は、クリック単価を上げておくとよいでしょう。
検索結果で求人へのリンクを見つけてもらい、クリックしてもらえなければ応募にはつながりません。求人情報に求職者が検索しやすいキーワードを入れたり、求人情報のタイトルをわかりやすくしたり、仕事内容を詳しく記載したりして、内容を見てもらえるようにしましょう。内容がわかりやすく具体的であれば、求職者がより応募しやすくなります。
Indeedの運用方法には自社で運用する方法と、Indeedの運用に特化した代理店に運用を委託する方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
Indeed運用のポイントをふまえたうえで、社内の人員で運用する方法です。クリック単価の調整や予算管理、求人票の作成、課題の洗い出しや費用対効果の把握、掲載内容の改善など、運用に関わるあらゆる作業を行う必要があります。
事業として広告運用を行っている代理店に、Indeed運用の一部または全部を代行してもらう方法です。求人票の作成や掲載、広告運用、自社の採用サイト作成、コンサルティングなどを依頼できます。依頼できる内容や手数料などは代理店によって異なることを把握しておきましょう。
なお、Indeedでは、豊富な実績を持つ代理店に対し、公式な販売代理店として認定する「認定パートナー制度」を設けています。
なかでも、特に優れた認定パートナーは特別認定パートナーとされています。これらの認定パートナー・特別認定パートナーから代理店を選べば、より質の高いサポートを受けられるでしょう。
ここからは、Indeedを自社運用する場合と代理店運用する場合の、メリットとデメリットをそれぞれ解説します。まずは、自社運用のメリット・デメリットを見ていきましょう。
自社運用の最大のメリットは、運用コストを抑えられる点にあります。求人にかかる費用をIndeed内での掲載費用のみにできるため、予算が少ない場合は自社運用がおすすめです。
また、自社運用なら掲載内容や運用方法を見直したい場合でも、柔軟かつ迅速に対応できます。加えて、自社で運用すると社内に運用ノウハウが蓄積されるため、Indeed以外での求人にもIndeedで得たノウハウを活かせるでしょう。
自社運用する場合、Indeed運用専任の人材を確保する必要があります。求人・求職の状況は刻々と変化するため、専任の担当者がいなければ状況に対応できず、思うような求人を行えません。
また、自社にノウハウがない状態で運用すると、試行錯誤の過程でコストがかさみ、採用に至らないことも考えられます。
スポンサー求人を利用する場合、運用の知識がないとクリック単価を相場よりも高く設定しすぎて、無駄な広告費が発生してしまう可能性があります。
広告を上位表示できたとしても、内容を確認して応募してもらえるような魅力ある求人情報ページを用意できなければ採用にはつながりません。単に有料広告を掲載しただけで、簡単に採用につながることはないと考えておいたほうがよいでしょう。
さらに、自社運用では、広告掲載時に問題が発生しても相談先がありません。運用中の問題は自社内で解決するほかなく、そのためにさらに人員や費用がかかる可能性もあります。
続いて、代理店運用のメリットとデメリットを解説します。
代理店に運用をすべて委託すれば、自社内で確保するリソースはごくわずかです。それによって空いたリソースは、面接や職場体験など、自社でしかできない採用活動に当てられます。
Indeed運用を事業として行っている代理店なら、これまでの運用で得られたノウハウを蓄積しているため、ノウハウを活かした効果的な運用が期待できます。無駄のないクリック単価を設定できるため、予算の使いすぎも防げるでしょう。
また、運用のすべてを委託するのではなく、掲載情報の更新やクリック単価の管理など運用の一部のみを委託することも可能です。自社で運用できる部分と委託する部分とを見極めて、委託を最小限に抑えられれば、費用を節約できます。
代理店を
代理店運用では、Indeedのスポンサー求人広告掲載費に加えて、運用費用・運用手数料(委託費)がかかります。委託費の算出方法は代理店によって異なりますが、スポンサー求人費用の10%~30%が相場です。求人広告の内容を考えてもらう場合は、原稿作成費用もかかります。
代理店に運用をすべて委託すると、自社内に運用のノウハウが蓄積されないこともデメリットの一つです。
さらに、運用中は適宜代理店とのやりとりが必要なため、急な求人情報の変更などにスピーディに対応できません。短期間で求人の成果を上げたい場合には、代理店運用は向いていないでしょう。
下記記事ではIndeedの代理店の種類や選ぶときのポイントなどをまとめております。代理店に運用を任せる際は是非参考にしてください。
【関連記事】Indeed(インディード)では代理店を利用すべき?直販との違いや選び方も解説!
自社運用と代理店運用のメリット・デメリットを紹介してきましたが、実際にはどちらの方法を選択すべきなのでしょうか。それぞれの選択基準を解説します。
広告運用に関わる業務は多岐にわたります。そのため、専任の人材がいなければ、運用業務が滞りかねません。他の業務に支障が出ない範囲で人材を配置できない場合は、代理店運用を検討してみましょう。
Indeedには、月額予算を設定するだけで、運用を自動で行ってくれる機能もありますが、自動運用では期待した結果が得られない可能性もあります。応募単価や採用単価などで判断しながら、使用するとよいでしょう。
運用には、SEOやSEMに関する知識、ライティング、デザインの技術を持つ人材が必要です。
SEO:Search Engine Optimization(=検索エンジン最適化)という言葉の略。検索エンジンで上位表示させるための施策のこと。
SEM:Search Engine Marketing(=検索エンジンマーケティング)という言葉の略。検索エンジンにおけるマーケティングの総称。
これらの知識は専門性が高いため、自社にノウハウがない場合は、代理店へ業務の全部または一部を依頼しましょう。
求人情報を目立つ位置に掲載し、多くの人に見てもらえるような工夫をしたうえで、PDCAを回して効果を上げるのがIndeed運用の基本です。短期間で求人を行う場合はPDCAを回す期間が短くなるため、費用をかけて代理店に依頼するメリットはあまりないかもしれません。
事務員などの人気職を少人数採用する場合は、求職者が多く採用の難易度も下がるため、自社運用でも対応できます。しかし、競合が多く採用難易度の高い業種は、ノウハウのある代理店運用へ委託しましょう。
代理店運用では、広告費に加えて委託費がかかります。自社運用にかかる費用と委託費用とを比較し、費用対効果を精査して代理店を利用するべきか検討しましょう。
代理店によって委託費の計算方法は異なるため、自社の予算や採用目標に合わせた代理店選びが大切です
Indeedは求人に特化した検索エンジンです。利用者数が多く、無料での求人掲載が可能なことから、多くの企業が求人のために利用しています。
今回のコラムのポイントは3つです。
Indeedの運用には専門的な技術と知識が欠かせません。自社にノウハウやリソースがない場合は、代理店へ委託するのがおすすめです。
Indeed認定パートナーであるヒューマンワークでは、お客様の採用状況や要望をヒアリングし、専任のスタッフがIndeed広告運用をサポートしています。求人広告に関するご相談やお申し込みは、ぜひヒューマンワークまでお気軽にお問い合わせください。